授業科目名 見沼フィールド・スタディーズA
英語授業科目名 Field Studies for Minuma Farmland A
科目ナンバリング ESTP1002
講義番号 Y55550 担当教員[ローマ字表記] 石井 秀樹 [Ishii, Hideki]
科目区分 教育学部専門科目 開講学部 教育学部
単位数 2 必修・指定選択・選択の別
開講学期(期別) 夏季集中 曜日時限 集中
教室 対象年次 1~4
初年次教育科目

クラス指定

クラス指定はありません。ただ、以下のガイダンスに必ず出席してください。

*4月16日(月)12:25-12:50 教育学部H棟6階コラボレーション教育演習室

他との関連(関連項目)

経済学部の特殊講義「見沼の環境保全と地域社会」(担当:本城昇先生)も受講されると、見沼田んぼや地域に対する理解がさらに深まります。

履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識)

とくにありません。

テーマ・副題

見沼田んぼを通じて、地域や環境に“生かされていること”、と“生きてゆくこと”とを学ぶ

授業科目の到達目標

・自らの五感、感受性をもって、見沼田んぼの自然や人と出会い・体感できる。
・自分で考えることを通じて、暮らしや生活を主体的・能動的にデザインする。
・他者との出会い、対話を通じて、協働によって実践を構想してゆく。

授業キーワード

①見沼田んぼ
②生命と自然
③地域と文化
④農と労働
⑤暮らしと福祉

授業の内容

 120万人都市“さいたま”の中央を縦断する『見沼田んぼ』は、南北14km、東西10km、総面積1260haに及ぶ大規模な農的緑地空間です。そこは大都市の貴重な緑地でありながら、今も都市農業や植木産業が行われる農業生産の場(=生業の場)となっています。

 授業では、見沼田んぼに息づく生きものたちと風景、そしてそこに生きる人々と出会い、じっくりと触れながら、僕ら人間はその環境に生かされ、そして生きてゆくということを、自然体験や農作業体験を通じて実際的に学んでゆきます。
 豊かな暮らしは、自分でデザインするものです。みなさん一人ひとりの感性をともに引き出しあい、尊重しながら、見沼田んぼで何かを表現してゆくプロセスを大事にしてゆきます。

授業の方法

 5月から7月にかけての土曜日を4回用いて授業を実施します。活動場所は、見沼田んぼ及び周辺の公共施設です。毎回集合場所が変わるので、ご注意ください。
どの授業も、講義/フィールドワーク/討論/発表/記録を組み合わせて実施していきます。

授業展開(スケジュール)

詳細は以下のガイダンスでお伝えします。

*4月16日(月)12:25-12:50 教育学部H棟6階コラボレーション教育演習室

履修希望者は必ず出席してください。

成績評価方法

出席、レポートの提出、授業への参加度などを総合的に評価します。

成績評価基準

優ならば、80点以上、良ならば70点以上80点未満、可ならば60点以上70点未満、
不可ならば60点未満と評価する。出席回数が授業全体の2/3未満である場合には失格とし、評価の対象としない。

テキスト

とくに用いません。

参考図書

『見沼学』(みぬまなび)第1号 福祉農園の公共性を問う
『見沼学』(みぬまなび)第2号 武蔵野見沼 仕事と暮らしが作った情景
『見沼学』(みぬまなび)第3号 回帰する場からの再生
『見沼学』(みぬまなび)第4号 耕し続ける自治

学生へのメッセージ(受講にあたって)

 授業担当者は見沼田んぼで長らく市民活動や研究(緑地計画、農業、環境福祉)をしてきました。そして2012年から、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターで、復興支援研究をすることになりました。
 いま福島では、地震・津波・原子力事故による多重災害により、地域の持続可能性が揺らいでいます。この授業では「見沼田んぼ」が主たるテーマですが、私たちが“生かされている環境”と、私たちが“生きぬてゆく環境”を考える際に、福島が投げかける事柄は少なくありません。この授業では、折々で福島の話も交えながら、私たちを暮らしの存立基盤としての地域や自然を考えてゆきます。

 
 学生の皆さんには、多感な感性と、この時代や社会に対する批判的視点を期待しながら、そして未来に対する意欲(希望?責任?願望?・・・)も期待しながら、ともにわくわくするような授業を作ってゆきましょう。なお学生さんの積極的な参加、提案はおおいに歓迎します。 

学生へのメッセージ(授業評価結果への対応)

その他・備考